PS4ソフト『人食い大鷲のトリコ』の感想レビュー。良かった所、悪かった所、不満点等。
全体的な感想として
近しい存在でもあるPS2の「ワンダと巨像」もプレイ済み。まず大前提としてこの「人食い大鷲のトリコ」というゲームは慣れ親しんできたような流行りのゲームとは方向性がガラリと変わる特殊なゲームだと言うこと。ド派手なアクションや大迫力のBGM、そういったものを期待している人は拍子抜けを喰らうかもしれない。
だだっ広いフィールドに放り出された少年(主人公)と大鷲トリコが協力しながら謎を解きつつ進んでいく、というゲームで終始静かで雰囲気のある世界観に最初はとっつきにくさを感じたものの徐々に引き込まれていった。
スムーズさ、快適性が重視される現代のゲームとはまるで真逆のトリコの操作性、思うようにいかない苛立ちに序盤はゲームをやめたくなった。しかし、中盤から徐々にトリコに良い意味で「慣れた」頃にこのゲームの真の素晴らしさ。人と動物が心を通わせる意味、というものが見えてくると思う。
良かった所
・映像の雰囲気、トリコの挙動など、グラフィック面では最近のゲームの中でも群を抜いている。
・張り巡らされた伏線がラストで綺麗に回収される全体のゲームの作りは本当に見事。ハマればハマるほどハマるゲームだと思った。
・読み込み(ロード時間)が短くずっぽりとゲームの世界に浸ることができる
悪かった所
・カメラワークがぐわんぐわんと動くので気持ち悪くなる
・トリコがなかなか言うことを聞いてくれないので、苛立つ時があって慣れるまでは少しキツい(それがこのゲームの魅力でもある)
・操作性は決して良いとは言えない
・謎を解く時に正解かどうかわからない部分があるので立ち往生してしまうことが多い。
・全体的に謎解きを繰り返す単調なつくりなのでゲームの世界観に入り込めないと飽きてしまう
・良く言えば想像できる、悪く言えば説明不足。雰囲気ゲーの域を出ないという意見もある。
総評
ここまで読んでもらっても分かる通り、非常に「人を選ぶゲーム」だと感じた。自由度という点においては人によっては自分でゲームを作り出している、トリコと一緒に世界を冒険している感覚を良しとする人もいれば、反対に説明不足、急に世界に放り出される感覚を煩わしく感じる人もいるかと思う。ただ、本当に人によって評価は様々なので周りの意見に惑わされずに一度プレイしてもらいたいと思う。
個人的には、ワンクリックで攻略法や進み方を検索するのではなく、自分の頭で考えてゆっくりでも一つひとつの謎を解いていって自分の力だけでゲームをクリアしてもらいたいと強く思う。そうすれば、文字通りこのゲームの「虜」になることだろう。
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