Nintendo Switch『ドラえもん のび太の牧場物語』の感想レビュー。面白かった所、良かった所、つまらなかった所、不満点などをまとめました。
公式ティザー動画
Nintendo Switch「ドラえもん のび太の牧場物語」第2弾PV
『ドラえもん のび太の牧場物語』面白かった所、良かった所
『ドラえもん』に出てくるユニークな秘密道具をつかってあらゆる牧場経営の時間を短縮、効率、パワーアップ化できるのはシステムとしては本当に面白い。キャラクターのテキストもボイスが入っているものが多くまるでドラえもんの映画、アニメの世界に入り込んでいるような没入感が得られる。
ともすれば『牧場物語』と『ドラえもん』どちらかに比重が偏ってしまい、結果両ファンから総スカンを食らってしまうというようなケースにもなりかねないのに本作はその部分が本当に絶妙なバランスで成り立っているのは素直に凄いと思った。
それに伴ってグラフィックやBGMはかなり丁寧に作り込まれていて好感が持てた。両作品のいい所がかなり踏襲されていて、動いているキャラクターを眺めたり、音楽を聴いたりしているだけでもかなりの「癒やし」になった。
のび太の牧場物語は、簡悔精神が溢れすぎててプライマルな農耕作業でまじめに働くことのインカムを低くしすぎててゲームバランスとしてもはや成り立っていないことが現代社会の痛烈な風刺として面白いと思ってます。地下での強制労働、搾取とかもね。酒飲みながら笑ってやる大人向けのゲーム
— あの日のりんご酢 (@A_Binega) 2019年7月2日
のび太の牧場物語が面白い
— しゅりんぷ (@RTRmAxtUMTvsVrc) 2019年6月27日
なに疲れてるんだよ生意気だとか
のび太体力少ないとゲキローとか
小学生なのに朝から深夜まで働かされて眠らなくても疲れない薬呑まされて
落ちてる物食べて誰とも会話しないから友好度0で
僕のブラックユーモアにつきささりまくる
のび太の牧場物語おもしろいけど種とか買えるお店の開店時間がタイトゆえに農業放ったらかしで24時間営業の鉱山労働者になってるよね。
— IGU.@駄レゴに愛を (@IGU_LEGO) 2019年6月27日
『ドラえもん のび太の牧場物語』つまらなかった所、不満点
・コストバランスの悪さ
収入に対して支出が追いついていかないという完全に「現代社会」を模した作りになっているところに絶望を覚えた。他レビューでもあるようにニワトリ1羽(例えば4000円)に対しての卵の売価がたった30円という利益率の低さ、その他も牛や野菜など育てる労力の割にあまりにも還元がない、というのは本当に泣きたくなる。
結果、鉱山にこもって金属を掘り起こしそれを売って金に変えるというやり方が一番の最適解だということに気づくともはやこのゲームをやる意味を見失ってしまう。
ある意味では人生に大事なことに気づかせてくれる一種の「教材ゲーム」なのではないかと思った。
その他細かい不満点
・メニューバーがないのでアイテムの切り替えが大変
・雑貨屋の営業時間の短さ
・体力表示の不親切さ
・アイテムUIが非常に見づらい&操作しにくい
のび太の牧場物語はゲームバランスの大切さを教えてくれるゲームだなという感想…やたら高い物価とそれに見合わない売値、道具はレベルアップさせても使い心地は良くならないしお金ありきな世界なのに出来ることはあまり増えないという…
— 中村故一 (@mogarism) 2019年6月29日
総評
「ドラえもん」と「牧場物語」という2つのコンテンツが夢のコラボレーションを果たした今作。牧場物語で面倒だった部分をドラえもんのひみつ道具で時間短縮、パワーアップさせるなど、互いの利点を活かしつつ絶妙なバランスでひとつの作品に落とし込んでいるのはさすが。
どちらのファンにも楽しめる良作といえる全年齢におすすめできるゲーム。
…といいたいところだが、蓋を開けてみると「いかに金を稼げるかを考える効率ゲーム」だというのが正直な感想だった。そもそも『牧場物語』というコンテンツ自体が突き詰めてしまえば完全な効率ゲームなので当然といえば当然だが、ティザー動画で見られるような要素はゲームのほんの一部でしかなく、どこまで『牧場』というものに対してドライになれるか、というのをプレイヤーに問いかけてくるのでそこで折れずにうやり続けられるか、というある意味では「修行」ともいえる作品だった。